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  1. 不定愁訴とは
  2. ストレスや筋肉の使いすぎによる 肩こり は、通常僧帽筋に現れます。
  3. 機能性便秘
  4. 画面を見て仕事をする作業では 眼精疲労 になりやすくなります。
  5. 不眠と疲労
  6. 精神的ストレスと筋緊張
  7. 東洋医学独特の病態認識の一つである 悪血(おけつ)
  8. 左右頚部の筋緊張異常が引き金になって発生する 頸性めまい
  9. 発作性の回転性めまいを反復し、耳鳴り・難聴を伴う メニエール病
  10. 月経異常
  11. ストレスが胃腸の機能障害を起こすので 腹部症状 の治療には胃に加えて脾・肝も同時に治療します。

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頸性めまいは、左右頚部の筋緊張異常が引き金になって発生するめまいです

 長文過ぎるので、「頸性めまい」と「メニエール病」にページ分割しました。

はじめに

 めまいは、眩暈または目眩・眩冒などと書きます。
鍼灸適応と考えられているのは、頸性めまい(けいせいめまい)とメニエール病です。
内耳性めまいは基本的に回転性めまいとなり、メニエール病・良性発作性頭位めまい症・突発性難聴などで招じます。
整形外科性めまいは非回転性めまいであり、頸部脊椎症・むち打ち症などに由来します。
内科性めまいも非回転性めまいで、起立性低血圧・降圧剤の副作用(血圧の下げすぎ)などがあります。
医療機関ではっきりとした診断がついていないものも少なくなく、自律神経失調症・更年期障害などがあり、基本的には非回転性めまいです。

末梢前庭障害(まっしょうぜんていしょうがい)

 内耳は蝸牛(かぎゅう)と前庭・三半規管(さんはんきかん)からできていて、それぞれ聴覚と平衡覚の感覚器で、内耳障害の範囲・程度やその病態によって症状や経過は様々です。
1. 良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう bppv)
 めまいの原因の中で最も多く、一定の頭の位置(頭位)をとることや寝返りや起床など頭位の変換をすることによって誘発される回転性めまいと眼振が観られる疾患です。
通常は、重力や直線加速度を感知するのに役立っている耳石の一部が回転加速度を感知する半規管の中に入りこみ、頭位の変換に伴い半規管内を移動します。
すると、半規管内の液体(内リンパ)に流動が招じ、半規管の感覚細胞を刺激してめまい・眼振、ひいては吐き気・嘔吐が招じます。(半規管結石症)
めまいは激しいですが持続時間は短く、普通1分以内で弱くなり消失します。聴覚障害は随伴しません。
bppv の治療は、半規管内に迷入した耳石を半規管内から脱出させるための理学療法や寝返り体操などが中心です。

2. メニエール病
 有名な疾患ですが実際には少なく、めまい患者の 10% 未満といわれています。反復するめまい発作に難聴・耳鳴りが伴う疾患で、内リンパ水腫によるといわれています。
内リンパ水腫とは、内耳に存在する内リンパの吸収障害のために内リンパ圧が上昇して招じる病態で、内リンパ圧の上焦で感覚器が傷害されめまい発作が招じます。
めまい発作は、数時間から1日程度続きます。発作を繰り返すことで難聴・耳鳴りは進行し、不可逆となります。
経過中に両側性に発症する頻度は、約3割です。原因として、ストレスの関与が考えられています。治療は、内リンパ水腫を軽減させることが目的です。

3. 突発性難聴
 ある日突然発病する原因不明の中等度から高度の片側性の感音性難聴です。
主な症状は、難聴・耳閉塞感・耳鳴りですが、めまいを伴う場合もあります。めまい発作は、数時間から1日程度続きます。再発はほとんどなく、両側発症もきわめて稀です。
原因は不明ですが、内耳の血流障害やウイルス感染とする説が有力です。発病から2週間以内に治療を開始することが重要です。安静や入院によってストレスを回避した上で、薬物療法が行われます。

4. 前庭神経炎
 急性に発症する末梢性めまい疾患で、病変の主体は前庭神経です。めまい発作は、1日から数日程度続きます。聴覚障害やその他の神経症状は伴いません。
再発はほとんどなく、両側発症もきわめて稀です。ウイルス感染説と循環障害説がありますが、前者の方が有力とされています。

起立性調節障害と加齢

 起立時のふらつき・立ちくらみが特徴で、寝ているときには起きません。
血圧は自律神経で調節されています。この働きがないと起立時には血液が下半身に残り、上半身は貧血になりますが、実際は自律神経の働きで下半身の血液を上半身に送り血圧を保っています。
この調節がうまくいかないと脳貧血になり、ふらつきの原因になります。小児から思春期にかけて高頻度に観られますが、高齢者でも観られます。高齢者の脳貧血は脳梗塞につながるため、注意が必要です。

 一般に高齢者は若年者に比べて身体機能が低下し、めまいもよく訴えます。
高齢者に多いめまいの原因は、起立性調節障害・服薬による血圧低下・良性発作性頭位めまい症・脳循環障害などが上げられます。
原因は様々ですが、機能低下に伴う予備力の減少が共通していると思われます。

現代医学的な頸性めまいの鍼治療

 非回転性のめまいは頸部筋の過緊張などに由来したふらふら感が引き起こされ、頸部の回転または伸展によりふらっとします。
歩行時にふわふわして足が地面に付かないような感じや、まっすぐに歩いているつもりでも片一方によってしまうような感覚などを招じます。

 頚部に反応(硬結・圧痛)がよく出現する部位は、ツボでいう天柱・風池・完骨の横のラインと
c2の高さで頭板状筋部、c6の高さで頚板状筋部の縦のラインであり、この部位の筋緊張緩和が鍼治療を行う際に重要です。
また、患者の多くは胸鎖乳突筋の緊張が強く、治療部委として胸鎖乳突筋周辺にある圧痛部に5〜10mm刺鍼を行い、随伴する肩こりの治療も行います。
頚部の筋緊張が強い場合、その部位で10〜15分の留置鍼を行い、抜鍼時に鍼先直下の筋緊張が改善しているかどうか確かめ、ゆっくりと抜鍼します。とくに重要なのは

1. 上部頸椎の高さにある深部筋刺激
 平衡感覚は、耳・目・深部感覚受容器の3者からの情報が延髄の前庭神経核に集合し、互いに照合されて保全されます。
その一つである深部感覚受容器は、全身のいたる所に存在していますが、頭位との関連を考えた場合、頸部深部筋(後頭下筋)との関わりが深いとされます。
後頭下筋は、c1〜c3神経根を通って脊髄から延髄の前庭神経核に刺激を送り、頭位の変化、すなわち頸椎の動きや位置を感知するセンサーとしての役割があることが知られています。
後頭下筋への主な刺鍼ポイントは、上項線の下縁・第1頸椎横突起・第2頸椎棘突起です。
筋肉への鍼刺激は筋腹部よりも骨付着部に行う方が筋弛緩効果があることが知られています。筋腱の骨付着部は靱帯の伸びを感知し、これに応じて筋トーヌスを決定しているからです。刺鍼時の体位は、該当筋を伸張した状態で深刺を行います。

2. 胸鎖乳突筋への刺鍼
 むち打ち症では、胸鎖乳突筋に強い圧痛が観られることが多くあります。胸鎖乳突筋の緊張(特に緊張の左右差)のあるものは、頸部痛と同時にめまいを訴えることが多いです。めまいは、胸鎖乳突筋のトリガーポイントが自律神経に作用した結果だといわれます。
乳様突起の胸鎖乳突筋付着部(ツボでいう完骨付近)に1本刺鍼した状態で首を左右に回旋させる筋のストレッチ運動を併用する運動鍼が緩快効果があるそうですが、私は折鍼の不安から留置鍼にとどめています。

3. 遠隔治療
 めまいは重力との関係が深く、脊柱起立筋などの抗重力筋の深部固有感覚受容器の関与も考えられるので、生体的な治療も有効となる可能性があります。
一般に脊柱の深部に位置する小さな筋は体幹の運動や体重支持の役割は少なく、姿勢保持機能としての役割を持っています。
また立位時にめまいを感じるのであれば、足部の深部感覚受容器の影響も考えられます。その代表的な経穴(ツボ)が、大敦などです。

       <キーワード>
 筋トーヌス : 骨格筋はたえず不随意に緊張した状態にあります。骨格筋が常に保持する一定の緊張度であり、伸展への抵抗、関節の過度の運動阻止、姿勢保持をなしています。
「痛みと鎮痛の基礎知識 - Pain Relief ー筋肉 」より引用


参考文献 : 医道の日本2006年9月号
       医道の日本2007年8月号
       医道の日本2012年2月号


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