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  1. 不定愁訴とは
  2. ストレスや筋肉の使いすぎによる 肩こり は、通常僧帽筋に現れます。
  3. 機能性便秘
  4. 画面を見て仕事をする作業では 眼精疲労 になりやすくなります。
  5. 不眠と疲労
  6. 精神的ストレスと筋緊張
  7. 東洋医学独特の病態認識の一つである 悪血(おけつ)
  8. 左右頚部の筋緊張異常が引き金になって発生する 頸性めまい
  9. 発作性の回転性めまいを反復し、耳鳴り・難聴を伴う メニエール病
  10. 月経異常
  11. ストレスが胃腸の機能障害を起こすので 腹部症状 の治療には胃に加えて脾・肝も同時に治療します。

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腹部疾患の治療には、手足の要穴・腹部や背部のツボを治療に用います。


東洋医学の臓腑とは

 東洋医学の臓腑は、現代医学の内臓と同じではありません。生理作用の源ですが、それと共に精神作用も営んでおり、またその機能は五官をつかさどり、人体各部をも臓腑がつかさどっています。
例えば、肝は眼、腎は耳、肺は皮毛をつかさどるなどです。このことを臓象といいます。
 臓は一般に、肝、心、脾、肺、腎の五臓をいい、これに心包という心の外衛を加えます。
六腑は胆、小腸、胃、大腸、膀胱、三焦をいいます。

 三焦(さんしょう)とは、伝統中国医学における六腑の一つです。大腸・胃・小腸・胆・膀胱は実体が理解できる腑ですが、三焦は、働きだけがあってカタチがないと記されています。
鳩尾(みぞおち)より上の胸部にある上焦(じょうしょう)、その下に続くへそあたりまでにある中焦(ちゅうしょう)、へそから下の下腹部にある下焦(かしょう)からなります。
焦とは躯幹を三等分し、上焦は呼吸や循環に関わる機能、中焦は食物の消化吸収作用、下焦は排泄や、内分泌などの恒常性保持機能のことではないかといわれています。
上、中、下焦を併せて三焦です。

経絡とは

 経絡は東洋文化から生まれた考えであり、その存在を科学的に証明する事が困難であるため、神秘的なイメージが先行しているのが現状です。
経絡は体を上下に流れる経脈と、網目のように枝分かれしている絡脈をまとめて言ったものです。これらはひとつの環となり、全身の臓腑を循環しています。
特に12経脈が主で、これに身体の前面正中線を縦に走る任脈(にんみゃく)と、後面正中線を走る督脈(とくみゃく)を加えて14経脈です。
経脈上には経穴(けいけつ)と呼ばれるツボがあり体内で変調があるとそれを知らせるポイントにもなります。
12経脈に異常があるかどうか調べるときは募穴(ぼけつ)と呼ばれるツボを押し、異常がある場合は各募穴と対応する経脈を治療します。

 東洋医学では、生命活動の源となるエネルギーを“気” と言い表しています。全身の組織にエネルギーを供給するため、身体には経絡(けいらく)と呼ばれる“気”の流れるルートがあります。
そして、「気」の発するポイントがツボと言われるところです。これが東洋医学の基礎理論の一つになっています。
先人たちは“気”が順調にめぐっていれば健康で、“気”がとどこおれば病気になると考えました。
東洋医学では、経絡の流れが乱れて生じた気の余っている所と、不足してる所のバランスをとることが治療の基本になっています。

 長い間の経験から、特定の病の時に体表のどの部分に痛みやこりが出るのかわかってきました。そしてそれが、だんだんと臓腑と経絡の関係として体系化されました。
経絡は、単に体表のツボとツボをつなげただけのものではなく、体内に深く入り臓腑と連絡しています。

消化器系を巡る経絡

 臓腑には手足と深い結びつきがあり、経絡には手足の末梢知覚に治療に役立つ要穴があります。
また胸腹部には募穴、背腰部には兪穴と呼ばれる専属のツボがあり、その臓腑が病むと最も強く圧痛や硬結などの病的反応が現れます。
つまり腹部疾患の治療には、手足の要穴・腹部や背部のツボを治療に用います。

 腹部の経絡の走行は、任脈経は腹部の中央に位置し、その外側が腎経、その外側が胃経、その外を脾経および肝経が走っています。
消化管に関係が深い経絡は、胃経・脾経・大腸経・任脈経で、これらの経絡に1番反応が現れるようです。
任脈経は体の前面正中線を走向しているので、消化管の治療には大事な経絡です。
募穴の約半分は、任脈経上にあり、 腹部疾患があると、募穴に圧痛や硬結などの異常を認めるようになり、診断の拠り所になり治療点にもなります。
中カンは、胃の異常が生じたときに最も圧痛や硬結を感じやすいツボです。

兪穴と募穴

 臓腑に異常が起こると、背部の兪穴にしこりや痛み・圧痛がその関連痛として現れてきます。
兪穴ではありませんが、胃兪と同じ高さで2cmぐらい外側の胃倉などの経穴も胃腸の障害の時に過敏になりやすい部位です。
兪穴と募穴は背部と腹部とで相対し、ある臓腑に異変が生じたときは病名は何であれそこに刺鍼や施灸をすると、治療効果が得られます。これを兪募配穴と言います。

 腹部反応点と背部治療点の関係を現代医学的にいうと、デルマトーム(皮膚分節 : おのおのの脊髄神経が支配する皮膚領域)で説明されています。
治療は、肋間神経の基本反応点である傍脊柱筋上と腹直筋上で選びます。たとえばつぎのような対応になります。

 背部反応がth5〜th9棘突起の高さの傍脊柱筋上に出現(膈兪・肝兪付近)すると、腹部反応は第5〜第9肋間神経が腹直筋を支配する部(中かん付近)に出現します。
心窩部の圧痛硬結 → th7棘突起の背部兪穴つまり膈兪。
臍レベルの圧痛硬結 → th10棘突起の背部兪穴つまり胆兪。
関元穴あたりの圧痛硬結 → th12棘突起の背部兪穴つまり胃兪。

中焦部の病(心窩部痛)

 胃と脾は密接な関係があり、胃経と脾経は胃痛に多用されます。しかし、東洋医学の脾の概念は西洋医学の脾臓とは異なります。
ストレスなど精神面は肝と関係があり、ストレスが胃腸の機能障害を起こすので、消化器疾患の治療には胃に加えて脾・肝も同時に治療します。
必須穴としては、中カンの上下の圧痛点、天枢、内関
足三里の上下の圧痛点(梁丘・蘭尾穴・上巨虚)
背部(膈兪・肝兪・脾兪・胃兪あたりの圧痛点)

 追加穴としては、精神的な要素が強いときは、頭頂部の百会・足の太衝
横隔膜隣接臓器(肺・心臓・胃・肝臓など)の病変では、本来の内臓の病的信号よりも、二次的に生じた横隔膜神経の興奮が強く出現することが多いとされます。
横隔膜神経はC3C4からでる脊髄神経であり、本神経興奮ではC3デルマトーム反応として後頸部、C4デルマトーム反応として肩甲上部のコリや痛みが出現します。
たとえば胃が悪いと左頸肩のコリ痛みが出やすく、肝臓が悪いと右頸肩のコリ痛みが出やすくなります。
逆に頸肩部のコリ痛みに対する施術が横隔膜神経を介して内臓治療に関係してきます。

下痢と便秘

 人体のバランス調節は実に巧妙で、同じ経穴に刺鍼してもその時の身体の状態により正常化するように働いてくれます。たとえば、大腸兪や天枢などは両方に用いて効果があります。臨床的には、便秘だけではなく下痢と便秘を繰り返すタイプもあるので、こんな例にも安心して用いることができます。
腹部では臍(へそ)の周りに便秘や下痢のための経穴や奇穴が多く存在します。また大腸疾患は、腰部や仙骨部に反応点が出ることが多いです。

 自律神経の立場からの治療法は、慢性下痢・痙攣性便秘の針灸治療は、蠕動運動亢進に対する腰神経叢刺激と副交感神経刺激で対応します。
両者の針灸治療は同じで、腰神経叢刺激を目標に、左志室や大腸兪からの深刺強刺激や、腰神経叢からの枝である大腿神経刺激を目標として血海・梁丘に強刺激の針灸をします。
また痙攣性便秘とは副交感神経緊張状態なので、この鎮静を目的に八りょう穴(とくに中りょう)への針灸を考えます。
腹部ではTh10〜Th12前枝の刺激 → 腹直筋上(天枢〜関元)へ刺鍼します。
基本的に鍼灸には、自律神経興奮に対する明確な手段がないので、治療効果は不安定なものになりがちです。

 東洋医学的にはこれに加えて、上巨虚または下巨虚・地機の鍼や裏内庭の多壮灸が広く行われています。
また、中カンと天枢を併用することにより、胃腸の機能を正常にします。熱などの炎症があるときに有効なツボとして、胃には足三里、大腸には上巨虚、小腸には下巨虚が用いられています。
精神的な影響があれば、百会などの安心穴を加味します。曲池は下熱作用があるとされています。

 しかし、東洋医学の治療は施術者によって用いるツボが違い、これが正しいというものはありません。
ツボは先人が病的状態にある人体を詳細に観察した結果、見いだした体表に現れた知覚過敏点です。下痢にも先人が指摘する経穴に、知覚過敏展を認めるようです。

おわりに

 腰痛や膝痛など整形外科的な疾患には、現代医学の解剖学に基づく鍼がよいと思いますが、慢性の内科的疾患には先人の経験に基づき体全体を見る東洋医学的な鍼灸が効果を発揮することも少なくありません。
私はあまり東洋医学にはなじめませんが、治りさえすれば何でもよいのではとも思います。薬物と比べ効果が不確実で治療の継続が必要なため根気がいることも事実ですが、副作用がないので安心です。


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 蘭尾穴(らんびけつ)と裏内庭(うらないてい) : 経絡上に属さないで奇効があるので、奇穴と呼ばれています。
蘭尾穴は、虫垂炎の特効穴として有名ですが、胃痛や吐き気などにも効果があります。
大腸経の上巨虚のやや上方またはほぼ同一部位でもあるので、大腸疾患とは深い関係にあると考えられます。
裏内庭の多壮灸は、下痢の際に有名な奇穴です。
足の第2指の腹にマジックで印をつけ、それを足底に押しつけて足底にもマジックが付着する所です。
最初お灸の痛みがあったら痛くなくなるまで、最初熱さがなかったら熱くなるまで施灸するとよく効くといわれています。

参考文献 : 医道の日本1999年12月号
       医道の日本2000年3&4月号
       インターネット上のブログ「現代医学的鍼灸治療」ほか多数


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