岡山県倉敷市の鍼灸院「美和はりクリニカ」のトップページ不定愁訴の鍼治療のメニューページへ頸性めまい「末梢前庭障害」の詳細

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 内耳は蝸牛(かぎゅう)と前庭(ぜんてい)・三半規管(さんはんきかん)からできていて、それぞれ聴覚と平衡覚の感覚器で、内耳障害の範囲・程度やその病態によって症状や経過は様々です。
1. 良性発作性頭位めまい症(りょうせいほっさせいとういめまいしょう bppv)
 めまいの原因の中で最も多く、一定の頭の位置(頭位)をとることや寝返りや起床など頭位の変換をすることによって誘発される回転性めまいと眼振が観られる疾患です。
通常は、重力や直線加速度を感知するのに役立っている耳石の一部が回転加速度を感知する半規管の中に入りこみ、頭位の変換に伴い半規管内を移動します。
すると、半規管内の液体(内リンパ)に流動が招じ、半規管の感覚細胞を刺激してめまい・眼振、ひいては吐き気・嘔吐が招じます。(半規管結石症)
めまいは激しいですが持続時間は短く、普通1分以内で弱くなり消失します。聴覚障害は随伴しません。
bppv の治療は、半規管内に迷入した耳石を半規管内から脱出させるための理学療法や寝返り体操などが中心です。

2. メニエール病
 有名な疾患ですが実際には少なく、めまい患者の 10% 未満といわれています。反復するめまい発作に難聴・耳鳴りが伴う疾患で、内リンパ水腫によるといわれています。
内リンパ水腫とは、内耳に存在する内リンパの吸収障害のために内リンパ圧が上昇して招じる病態で、内リンパ圧の上焦で感覚器が傷害されめまい発作が招じます。
めまい発作は、数時間から1日程度続きます。発作を繰り返すことで難聴・耳鳴りは進行し、不可逆となります。
経過中に両側性に発症する頻度は、約3割です。原因として、ストレスの関与が考えられています。治療は、内リンパ水腫を軽減させることが目的です。

3. 突発性難聴
 ある日突然発病する原因不明の中等度から高度の片側性の感音性難聴です。
主な症状は、難聴・耳閉塞感・耳鳴りですが、めまいを伴う場合もあります。めまい発作は、数時間から1日程度続きます。再発はほとんどなく、両側発症もきわめて稀です。
原因は不明ですが、内耳の血流障害やウイルス感染とする説が有力です。発病から2週間以内に治療を開始することが重要です。安静や入院によってストレスを回避した上で、薬物療法が行われます。

4. 前庭神経炎
 急性に発症する末梢性めまい疾患で、病変の主体は前庭神経です。めまい発作は、1日から数日程度続きます。聴覚障害やその他の神経症状は伴いません。
再発はほとんどなく、両側発症もきわめて稀です。ウイルス感染説と循環障害説がありますが、前者の方が有力とされています。


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