岡山県倉敷市の鍼灸院「美和はりクリニカ」のトップページ痛みの鍼治療のメニューページ鑑別を要する間欠性跛行「見のがしてはいけない閉塞性動脈硬化症」の詳細

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 閉塞性動脈硬化症(ASO)の下肢の症状としてよくあるのは、冷えやしびれで、基本は、皮膚・筋肉・神経などの虚血症状です。
痺れ感は、知覚減退や異感覚など知覚異常と運動異常とが混在した症状です。
脊柱管狭窄症も閉塞性動脈硬化症も安静時には痛みがないかあっても軽度が普通です。閉塞性動脈硬化症は、症状が進み重症になると、安静時にも痛みが出ます。
ASOに伴う疼痛は軽症例では認めにくく、末梢循環障害が進行するにつれて運動時に下肢の筋肉に疼痛を招じます。
運動時は10倍以上の血液量が必要ですが、 ASO の間欠性跛行は、その運動時に必要な血流量が十分に供給できないときに招じる筋肉の虚血症状であり、血管性間欠跛行と言われるゆえんです。
一方、脊柱管狭窄症は神経性間欠跛行なので、前屈みになったり座った方が楽になるという姿勢性要素が観られます。

 足が冷える・痺れる・だるい・置き場所がない等おかしいと思った時に下肢の末梢循環不全を診る簡易にできる検査として
1. 下肢に触れてみて温度差を確かめます。下腿・足背に触れていきます。
次に足背動脈の脈搏触知では、ツボでいう胃経の衝陽あたりを触れてみます。場合により両側同時に触れて、左右差を確認することも必要です。
冷感・しびれは血流が正常であっても観られる症状であるため、皮膚温・脈搏触知がいずれも正常であれば、血流障害ではなく、末梢神経障害の可能性を疑う必要があります。
しかし、末梢動脈疾患の3分の2は動脈触知が可能なので、拍動の減弱消失の有無だけではASOは除外されません。

2. 下肢の挙上テスト
上向きに寝て大腿の角度が60度になるまで挙上し、術者が1分間支えて下肢を下ろし、足の先の色調変化を観察します。末梢循環不全の下肢ならば、足の先がピンク色から白色に変化します。
教科書的には、10秒以内に戻れば正常。10病以上たっても白ければ、動脈循環不全か動脈閉塞を疑います。

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 トーマステスト : 股関節屈筋拘縮の有無を目的としたテスト
背臥位で大腿を体幹に近づけるように股関節を屈曲した際に、他方の伸ばしたままの下肢がベッドから浮き上がった時に陽性とする。

 ABI測定 : ABIとは、上腕と足関節で同時に血圧を測定します。下腿は通常、上腕より血圧が高めのはずなので
「上腕動脈最高血圧」 分の 「足関節部最高血圧」
とした時は、1より大きくなります。
正常ABIは1.0以上で、0.9以下は下肢の虚血を強く疑い、ABIが0.7以下で症状が出現し、0.7~0.6で間欠性跛行が出現するといわれています。
分母となる上腕の血圧は高い方の血圧で計算するのであって、それぞれ左側どうし・右側どうしで計るということではありません。
凶作や閉塞は下肢の動脈に起こりやすいので、下肢の血圧が低下します。 ABIは、下肢動脈の狭窄や閉塞を評価する指数であり、血管性間欠跛行の代表である閉塞性動脈硬化症の状態を把握する検査です。


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