岡山県倉敷市の鍼灸院「美和はりクリニカ」のトップページ鍼療院紹介のメニューページ鍼灸の効き方

見出しメニュー


 鍼灸には直後効果と累積効果・遅延効果があります


鍼の効き方

 鍼灸には、施術直後の効果と一定期間治療を継続することで現れる累積効果、そして施術後数日して現れる遅延効果と呼ばれるものがあります。
急性の痛みや強ばりなどは直後効果を狙い、拘縮や麻痺については累積効果を意図して、不眠や便秘・食欲不振・倦怠感などは遅延効果を期待します。
このことを患者さんに理解していただくことで、治療の継続はスムーズになります。

 慢性の難しい病気の場合治療期間と治療感覚は重要で、鍼灸は自然治癒力を鼓舞しているので直す時期に直さないと、再発したり悪化したりしたときに同じ勢いで直るとは限りません。難しい病気の時に多く経験することです。
「どのくらいの間隔で、何回来れば直りますか」
とよく聞かれますが、急性と慢性・疾患の難治度によって、治療感覚・治療回数・治療期間も違ってきます。

 急性のぎっくり腰や首肩こりによる諸症状のように続けて1~3回で直る場合から、慢性の内科的な難治性疾患のように、1週間に1,2会・数ヶ月治療して、初めて効果が出始めることもあります。
また、体調管理で定期的に行い、効果を見ることもあります。

 鍼灸の保険適用には厳しい制約があり、慢性の難治性疾患といえども、自由診療で いつまでも続けるわけにもいかないので
「1週間以内に1回以上、治療回数5回を1クールとし、その時点で症状の改善度を評価していただき、少しでも改善が観られるようであれば継続してください。」
とお話しすることがあります。
鍼治療は内因性の鎮痛機序を持って痛みに作用しますが、非薬物療法として科学的な根拠が示されるようになってきています。

ページ最初の見出しメニューへ


生体恒常性

 鍼刺激には、自律神経の正常化作用があります。興奮状態には抑制的に働き、鎮静状態には活動させる方向に働きます。
薬物はどちらか一方の方向に働きますが、鍼灸刺激は反応は不確実なものの、正常化させる方向に働きます。
人間の身体は、少し正常な状態からはずれた状況の場合に、鍼灸刺激など外から軽い刺激をすると、正常な状態(健康)に戻す反応が現れます。
生体では、その状態が乱されようとするときには、もとの状態に戻すような生理的機序が常に働きます。
鍼刺激は、恒常性(生物において、その内部環境を一定の状態に保つ働き)を高めます。

 恒常性が保たれるためには、これらが変化したときそれを元に戻そうとする作用、すなわち生じた変化を打ち消す向きの変化を生む働きが存在しなければなりません。
この作用を主に司っているのが視床下部であり、その指令の伝達網の役割を自律神経系や内分泌系(ホルモン分泌)が担っています。
生体全体の恒常性は、何重もの調整メカニズムによって保たれています。これが、恒常性維持機能です。

ページ最初の見出しメニューへ


鑑別の重要性

 一方、鍼灸には禁忌症ではないものの治療しない方がよい疾患もあります。
40~50歳代女性に多い石灰沈着性腱板炎は、鍼灸で引っ張ってはいけない疾患です。
整形外科に送れば1~3回の治療で激痛がとれるそうです。
いわゆる五十肩(肩関節周囲炎)のつもりで数ヶ月鍼灸治療を継続していると、患者さんを激痛で苦しめることになります。
特徴的な夜間痛と肩峰(肩の先端の骨)下の圧痛(激痛)で鑑別しますが、確定診断は病院でレントゲン撮影で行います。

   肩関節石灰沈着性腱板炎の症状
 夜間に突然生じる激烈な肩関節の疼痛で始まる事が多いです。痛みで睡眠が妨げられ、関節を動かすことが出来なくなります。
発症後1~4週強い症状を呈する急性型、中等度の症状が1~6ヵ月続く亜急性型、運動時痛などが6ヵ月以上続く慢性型があります。
肩腱板内に沈着したリン酸カルシウム結晶によって急性の炎症が生じる事によって起こる肩の疼痛・運動制限です。
いわいる五十肩(肩関節周囲炎)の症状とよく似ています。

ページ最初の見出しメニューへ