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 消化器症状と鍼灸

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 消化器症状と鍼灸


鍼灸に期待される効果

 胃腸運動について一般論として言えることは、中カン(臍と胸骨体下縁との中央)など体幹部への刺激は、胃腸の蠕動運動を抑制することが知られています。
中カンは胃疾患の代表穴で、横隔膜疾患や肝臓・胆嚢・膵臓の調節穴でもあります。
腹部の天枢や腰部の大腸兪などのツボは、便通異常で便秘や下痢を繰り返す症状に適用します。

 手足の足三里・衝陽・合谷へのツボ刺激は胃腸運動を高めることが知られており、足三里は、消化器系症状の特効穴とされています。
嘔気・食欲不振・慢性病・虚弱体質・健康維持をはじめ、幅広く用いられています。
「消化器系疾患のみならず多くの病に用いる基礎的な処置として、背臥位で脛骨と前脛骨筋の境で筋緊張が強い部位を2,3点選んで極浅く刺鍼すると、これだけで胃がすーっとしてくる人も多いが、刺激が強いと胃のむかつきが出ることがあるので軟らかく行う。」
と述べられている治療家もおられることから、膝から下の刺激が胃腸に影響する大きさが推測されます。
鍼灸刺激には両方向性の作用があり、実際の治療には腰腹部と手足のツボを併用することが普通です。

 通常のツボではなく奇穴(きけつ)と呼ばれるものに、華佗夾脊穴(かだきょうせきけつ)があり、棘突起間の傍ら5分で、各兪穴の急性症状に効果があります。5部とは、各棘突起の外縁と棘筋との間の窪みを意味します。

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症状に対するツボの配穴例

 鍼灸臨床では、教科書的なツボの部位をそのまま使用しただけでは効果をえることは少なく、実際に反応の出ている所に刺鍼します。
内科系疾患の治療で用いる経穴(ツボ)の分類としては、局所穴・反射穴(デルマトーム(皮膚分節 : おのおのの脊髄神経が支配する皮膚領域))・遠位穴(特効穴なども含む)に分けられます。
患者の性別・体格・症状・鍼(はり)の経験の有無などから刺激量を考慮し、ツボ数の増減をして治療を行います。
用いるツボは施術者によって違うので、これが正しいと言うものはありません。

 以下長文で一般的ではないため、省略しました。 「症状に対するツボの配穴例」の詳細 をクリックすると表示されます。

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ツボの使用理由

 遠位厥としての手足は重要で、現代医学的理由は定かではありませんが、手首前面上方の内関穴は嘔気・嘔吐の特効穴とされており、急性の胃痛や嘔気・嘔吐などに使用されます。
地機は下腿内側の脛骨内側縁の骨際で、内果の上8寸。症状により反応が上下に移動することもあります。急性胃痛をはじめ、腹部膨満感に効果が期待できます。気持ちよく響くとき、胃部にてグル音と共に胃の蠕動運動を感じることも少なくありません。

 足三里はデルマトーム的には胃には影響しないという研究者もおられますが、古来からあらゆる胃疾患の代表穴とされてきました。特に高齢者の胃酸の分泌低下がある人に使用されます。
また正穴ではありませんが、下腿外側部で陽陵泉の下1寸5部より下の腓骨の前縁部は、足三里の刺激ができない胃酸過多症・若年者の胃痛や左右の胸脇苦満に対して効果が期待できます。

 背部の胃兪は、全般的な胃症状の反射穴として使用されます。胃の上部疾患では左側、胃の下部疾患では右側に反応が出やすいとされます。
脾兪は、胃症状の中でも慢性症状および冷えによる胃疾患全般に使用されます。
胃の六ッ灸とは慢性胃炎に対してよく用いる方法で、臨床的にはツボにこだわることなく第7胸椎~第11胸椎の間の傍脊柱筋上の兪穴で、反応点に取ります。

 過敏性腸症候群(IBS)では腹部の圧痛点があり、臍中四辺穴(へその上下左右1寸)のどれかが、または4つとも反応している場合が多く治療点ともなります。
また心理的ストレスを強く受けている患者には頭頂部や頸肩背部・指間穴などストレス緩和効果を期待してその部のツボに刺鍼します。

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