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 偏頭痛といっても4割は頭の両脇が痛みます

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 偏頭痛といっても4割は頭の両脇が痛みます


偏頭痛とは

 偏頭痛といっても、4割は頭の両脇が痛みます。ずきずきするこめかみの脈を打つ痛みが特徴とされますが、ひどくなると持続性の痛みとなります。
頭痛以外の症状として、吐き気や嘔吐・光や音に過敏・閃輝暗点(偏頭痛の特徴で、ギザギザの閃光が拡大して目が見えなくなる現象)が現れることがあります。
小児から発症しますが、20~40代女性に多いとされます。

 片側性の頭痛だと偏頭痛を疑いますが、逆に片側性でないからといって偏頭痛を除外することはできません。また、「血管性の頭痛だからずきずきとした拍動性の痛み」という特徴にこだわりすぎている可能性があります。
偏頭痛の特徴として閃輝暗点のような前徴が有名ですが、実際に前徴を有する割合は20%程度です。

 片頭痛の誘因は、肩こり・ストレス・不規則な睡眠・天候などが上げられますが、女性患者の半数は頭痛の誘因として月経を上げています。日常の鍼灸臨床においても、片頭痛患者の共存症状としての肩こりは最も重要な所見の一つです。
これらのことからも安易に 肩こり プラス 頭痛 イコール 緊張型頭痛 と結び付けやすいことが問題となっています。上記のリンクは、いずれも別ページで開きます。

 緊張型頭痛との鑑別に有用な偏頭痛の特徴は、「日常生活に支障を来し、動くと痛い」です。これらの症状があるときは、偏頭痛を疑います。
一方、緊張型頭痛では、よく肩こりやストレスとの関係が指摘されていますが、偏頭痛患者の7割以上に肩こりがみられ、ストレスが偏頭痛の誘因となることもしばしばあります。
緊張型頭痛持ちは、偏頭痛持ちの2.6倍トいわれていますが、緊張型頭痛は程度が軽い場合が多く、医療機関を受診する頭痛患者に限ると偏頭痛の割合は6割程度だそうです。

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偏頭痛の対策

 偏頭痛を起こりにくくする工夫をします。万が一発作が起こってしまったら、暗い静かな部屋で横になり、アイスノンなどで、痛むところを冷却し、睡眠をとります。
手元に鎮痛薬がなければ、コーヒー・緑茶を飲用します。これらの飲料に含まれるカフェインが偏頭痛を抑制します。

  偏頭痛に対する具体的なヒント
1. 食事の量
頭痛は、空腹時に起こることが多い。血糖値が低下すると、頭痛が起こる。朝食を抜くと、頭痛の原因となる。
2. 食事内容
偏頭痛の誘因となる飲食物(アルコール・熟成チーズ・大量のチョコレートなど)は、回避する。
3. アルコール
血管拡張作用のあるアルコールは、偏頭痛を誘発する。その含有物も頭痛の原因となる。赤ワインがもっとも偏頭痛を起こしやすく、蒸留酒は起こしにくいとされる。

4. 寝過ぎ・寝不足
寝過ぎも寝不足も偏頭痛の原因となる。朝頭痛で目が覚める場合は、前日のカフェインのとりすぎ・前夜の飲酒・空腹・寝過ぎなどの因子が考えられる。
5. 外出・ショッピング
騒音・香水のにおい・日光などの影響から偏頭痛が誘発される。
6. サングラス
日光は、偏頭痛の原因となる。その場合は、赤系のサングラスをかけるとよい。青系は、かえって偏頭痛を誘発する。

7. 旅行
旅行は、種々の誘発因子が重なって偏頭痛を誘発する。
8. 入浴
暖まると血管が拡張されて偏頭痛が起こる場合は、シャワーですませる。
9. 医師の元で薬の選択や服用方法の指導を受け、偏頭痛予防薬を処方してもらう。

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片頭痛とアロディニア

 アロディニア(allodynia = 異痛症)とは、片頭痛によって脳が過敏になり、通常では痛みを引き起こさない刺激によって生じる痛みです。アロディニアは片頭痛患者の約7割に認められ、アロディニアが形成されると片頭痛の特効薬が効きにくくなると言われています。
片頭痛の特効薬が登場してから偏頭痛の治療は大きく前進したそうですが、その恩恵にあずかることのできない患者も30%程度存在するといわれています。
三叉神経の支配領域に起こるものを頭部アロディニア、手足のしびれなど三叉神経領域以外に起こるものを頭蓋外アロディニアと称しています。

 片頭痛患者が示すアロディニアの中には、顔に風が当たると痛い、髪の毛がピリピリする、くしやブラシが痛くて使えない等といったものがあり、これらは頭部アロディニアと呼ばれています。
さらに脳が過敏になると、頭部だけではなく頭痛側と反対側の上肢を中心とした違和感が生じてきます。手足のしびれ感・ピリピリ感、腕時計やベルトが不快になることもあり、これが頭蓋外アロディニアです。
アロディニアは患者自身が訴えることは少ないため、丁寧な問診での聞き取りが必要になります。

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偏頭痛の鍼灸治療

 頚肩のこりがあると、二時的に三叉神経が刺激されて血管の炎症、つまり偏頭痛が起こります。緊張型頭痛のはずの偏頭痛というのが日本人には非常に多いといわれます。だから、緊張型頭痛の治療は偏頭痛の予防にもなります。
偏頭痛や群発頭痛の鍼灸治療は、主に発作期よりも緩解期における予防効果を目的とした治療が中心です。

  偏頭痛の鍼灸治療方法
 共存症状である肩こりの緩和を目的に、天柱・風池・完骨・肩井
顔面・側頭部の、懸顱・懸リ・キョウ車
三叉神経を目的とした眼窩上切痕部や下関(げかん)
脊柱起立筋部が過緊張していることも多いことから、背部の起立筋部も治療部位として選択します。

 さらに上下肢の反応点や、手足の指間穴である太衝と合谷をセットで使うこともあります。指間穴は、疼痛閾値(痛みの感じやすさで、痛みを感じる最小の刺激レベルの程度。疼痛閾値が高いほど痛みを感じにくい)を上げるという発表もあります。
すべてのツボを用いるのではなく、取捨選択します。

 用いる経穴(ツボ)は、施術者の主義や好みにより違うようです。私は、陽陵泉・太衝・臨泣などを使います。頭が痛いときは、足背部の指間に圧痛が出ることが多く、そこを刺激すると頭痛が治まることを経験することがあります。頭痛のときに上の方をいじると、悪化することがありますが、足の方ではそういうことはありません。
局所の治療穴はどの治療者も大差はありませんが、遠隔部のツボは施術者によってかなり違います。この点が、東洋医学の主観的なところだと思います。
さらに、患者の合併する愁訴や疲労を軽減し、全身状態を良好に保持することも重要です。

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