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 梨状筋症候群は、坐骨神経痛の原因の一つ。

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 梨状筋症候群は、坐骨神経痛の原因の一つ。


はじめに

 梨状筋は深部筋肉ですが、体表に投影される部位は上後腸骨棘と尾骨先端・それに大転子の3点によってできる3角形の深部にあります。股関節外旋を行う筋肉です。
梨状筋の部位は病的になっている場合は圧痛が著明で、その部を深く強く王圧すると柵状野硬結を触れるので、比較的見つけやすいです。梨状筋症候群は主に座骨神経に障害を来すので、梨状筋を目的に治療すると患者は楽になります。鍼は深部をピンポイントで刺激できるので、本疾患にはきわめて有効な治療法だと思います。

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梨状筋症候群とは

 梨状筋症候群は、梨状筋が座骨神経を圧迫することによって起こる症候群で、症状としては殿部痛やそれより末梢の座骨神経走行上の痛み等が生じます。
梨状筋は殿部の深部にある筋肉組織です。梨状筋が大坐骨孔を通るとき、上下に二つ隙間ができます。つまり、梨状筋上孔と梨状筋下孔 ができます。
上殿神経と上殿動脈はその孔の上を通過し、下殿動脈・下殿神経・座骨神経・陰部神経などはその下孔を通過しています。
梨状筋が損傷したりその筋肉が収縮して上下孔の神経や動脈が圧迫されると、腰部と大腿部の筋肉に一連の病理変化が生じ、症状が出現します。これを臨床上梨状筋症候群と呼んでいます。

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徒手テスト

 梨状筋症候群の徒手テストであるフリーバーグテスト陽性では、あおむけで寝てもらい股関節を屈曲し膝を屈曲して膝を内側に倒しながら足を外方に回した時(股関節の内旋・内転時)、外旋筋である梨状筋が緊張して疼痛が増強する誘発テストです。
梨状筋症候群の場合は、腰部に目立った痛みはなく圧痛点は臀部にあり、神経痛は臀部から下が特徴です。

 梨状筋症候群によって招じる坐骨神経痛は、下肢挙上テストによって坐骨神経を挙上して伸展させると下肢の放散痛を誘発し、さらに足背を屈曲させると脛骨神経を介して坐骨神経がさらに伸展され、下肢の放散痛は増強します。

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鍼治療部位

 一般向きではないので無視していただいてよいのですが、自分のノート代わりに記述しました。
梨状筋に効果が期待できるいくつかのツボを、現代医学の解剖学における梨状筋の起始・停止に置き換えると

 起始は、仙骨の前面で第2~第4仙骨孔を挟んで起こり。
胞肓(ほうこう) : 梨状筋の起始部上部
殿部 第2後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方3寸(4横指)。
簡便な取穴法として、、上後腸骨棘の外下縁にとる。
秩辺(ちっぺん) : 梨状筋の起始部下部
殿部 第4後仙骨孔と同じ高さ、正中仙骨稜の外方3寸
簡便な取穴法としては、仙骨管裂孔の凹みに腰兪を取り、その外方3寸。

 停止は、大腿骨の大転子の先端後縁に付着します。
環跳(かんちょう) : 梨状筋停止部
環跳の部位には諸説あり、大転子先端の内側面で終わることを考え合わせると、沢田流環跳が最も適切と思うのですがその部位は、大転子の後上際の陥中で、側臥して下足を伸ばし上足を屈すれば大転子の後上際に陥凹部ができる。これを按圧すると大腿外側より足先に向かって痛みひびくところ。

梨状筋の真ん中にある臀中(でんちゅう) : 大転子と坐骨結節を結ぶ線を底辺とする正三角形の頂点。
坐骨結節(ざこつけっせつ)とは、大きな楕円形の骨の出っぱりで、表面は大腿後面の筋群に起始を与えるために非常に粗になっています。また坐骨結節は、腰掛けるときにいすの面に接して、体重を支える場所です。

 その他よく使われるツボとしては
大坐骨孔点 : 梨状筋上孔
臀部 大転子と上後腸骨棘との中点。
環中(かんちゅう) : 梨状筋下孔
座骨点ともいい、第3正中仙骨稜と大転子との中点
簡便な取穴法は、坐骨結節と大転子頂点を結ぶ線の中点。
その他下肢のツボとして、承扶・殷門・委中・外承山・フ陽などから適宜使用します。

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