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 間欠跛行は、神経性と血管性に大別されます。

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 間欠跛行は、神経性と血管性に大別されます。


神経性間欠跛行

 間欠跛行(かんけつはこう)とは、歩行などで次第に下肢の疼痛・しびれ・冷えを感じ、一時休息することにより症状が軽減し、再び歩行が可能となるものです。
間欠跛行は神経性と血管性に大別され、そのうち 腰部脊柱管狭窄症 にみられる間欠跛行は神経性です。
臨床所見による機能的分類では、脊柱管狭窄症による神経性間欠跛行は、下肢痛を主体とした単根性障害の神経根型、下肢会陰部のしびれ感等異常感覚を主症状として多根性障害を呈する馬尾型、および両者の合併した混合型に分類できます。

 神経根型の自覚症状は単根性の神経領域の下肢痛が多く、しびれ感などの異常感覚は単独では少なく、片側性が両側性より多いとされます。
それに対して馬尾型は、下肢や臀部のひりひり・じんじん・ちくちくなどの異常感覚や下肢の脱力感を呈するもので、神経根型のような疼痛は訴えません。症状は両側性で、多根性が多いとされます。
神経根型は保存療法の適応ですが、馬尾型は保存療法では効果をみることは少なく鑑別は非常に重要です。

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血管性間欠跛行

 血管性間欠跛行の代表的な疾患としては、閉塞性動脈硬化症(へいそくせいどうみゃくこうかしょう)があります。
閉塞性動脈硬化症(ASO)では、l5神経根型の狭窄症と同様の腓腹部痛(阻血痛)による間欠跛行を生じることが多くあり、足背動脈などの下肢動脈の拍動の触知が可能か否かを確かめる必要があります。

 臨床症状が類似していることなどから鑑別が重要となり、足背動脈の触知,自転車テストおよび前傾姿勢での症状消失などが、神経性間欠跛行との鑑別に有用です。
有用かつ簡便な鑑別法は足背動脈の触知で、ASOであれば脈は触れにくいです。
脊柱管狭窄には前屈すると症状が楽になり、逆に後屈すると症状が悪化するという姿勢性の因子があるので、自転車は前傾姿勢でこぐので脊柱管狭窄患者であれば、脊柱管が広がることで血流が増加し、こぎ続けることができます。
一方ASO患者では、姿勢に関係なく筋肉内の虚血により足が痛くなります。
また、これらの方法に加えて、脊柱管狭窄の患者は腰痛を伴っていることが多いので、これも鑑別の一助となります。

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神経根型に対する鍼治療法

 神経性間欠跛行の神経根型に対する鍼治療法については、患者の体位は側臥位で背中を少し丸めることで、脊柱の棘突起や椎間関節などを触診しやすい状態にします。
鍼灸治療の場合、椎間関節部を正確に刺激していると断言できませんが、椎間関節付近への刺鍼方法は2パターンあり、疼痛部位への響き感がポイントとなります。
刺入時の響き感(関連痛)は患者の愁訴と一致する部位であれば直後より症状が軽減することもありますが、疼痛部位への響き感が得られないときは、効果が期待できません。

 刺入法法は、棘突起の下端より外方に約2cmまたは2横指外側が椎間関節部の中央に当たる点とし直刺します。
もう一つの刺入法は、棘突起の下端より外方に約6~7cm外側で、中心部に向かい45度の角度で深刺します。

 末梢神経刺激波、自覚症状がある下肢の神経支配領域の経穴(ツボ)に留置鍼します。
具体的には、下腿の前側部である前脛骨筋周辺の脛(すね)から足先にかけての痛みやしびれ感は深腓骨神経領域の経穴である足三里に留置鍼します。
狭窄症はl5~s1神経根障害が多く、浅腓骨神経領域の下腿外側から足先(小指側)に沿った痛みやしびれを訴える患者が多く、浅腓骨神経刺激波腓骨頭の下の陽陵泉を刺入ポイントとします。

 下腿後側(ふくらはぎ)から足底の痛みは委中・承山から脛骨神経領域に刺激を与えます。
委中は膝関節屈曲によってできる横線のほぼ中心で、膝窩動脈の内側の圧痛点を狙います。2~3cm刺入すると、足底部に響き感が得られます。この鍼刺激は痛みの閾値を変化させ、神経の血流を改善する効果があります。

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